2016年08月31日

なんと、高島屋のおせちに…

昨日は、東京から、フードアンドパートナーと言う会社の人が、ご挨拶に来られた。





4月に震災を受けた熊本を支援しようと、あの有名な高島屋さんが、今年のおせちに熊本の食材を使った

「熊本おせち」を発売することになった。

牛深から、当店と原蒲鉾店が決まった。

そのおせちの想定写真がこれです。




天下の高島屋さんのおせちに、当店のくんせい蒲鉾が末席においてもらえるとは、非常に光栄なことである。

人間は、日々正直に生きていれば、良い事がある。それにつきる。


そして、今日の熊日新聞に、肥後本因坊戦での私の棋譜が載っています。




これが、あと2回くらい載りますので、もしよかったら見てください  


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2016年08月28日

値上げ陳情珍道中

今日は、久しぶりフェリーに乗った。



行く先は、水俣の水光社だ。



値上げ陳情の旅である。

10年以上値上げしていなかったので、それが当社の経営を圧迫していた。

水光社に話し合いに行く途中、駅の踏切で、天草では見ることのできない電車と踏切の写真を撮ることが出来た。



都道府県では珍しくない光景だが、小欄にはスクープであった。

値上げの交渉もうまくいき、帰ることになったが、嫁のいとこが昨年亡くなったと、今年知り、帰る途中お参りに行くことにした。

連尺野という所に、家はあるという。



ところが、嫁の記憶は、あてに出来ないことは知っていたが、ここだろうと思って着いた所が、それらしき家だった。

嫁は確信をもって、ピンポンを鳴らし「すみません。仏さまに参らせて下さい」と言った。

出てきて対応してくれた人に、お母さんはと聞く嫁。今畑に行ってますが、すぐ帰ってくるでしょうとの事。

そして嫁曰く「マコちゃんは元気してる?」と聞くと、「うちにはマコちゃんという名前の人はいません」と、この人は初めて自分が訪ね求めている家じゃないことを知った。

自分の弟に電話して、探している相手先のTELを聞き、やっと目的地に着いた。

私も一度だけ行ったことはあるが、確かに似ていた。

そこを降りて県道に出ると、迎えの車が来ていた。やっと、無事に目的地に着いた。





つもる話に花が咲いた。すろと、犬たちが吠え出し、誰かが来たようだ。

家の人が誰だろうと、対応に出たら、村の駐在さんだったらしい。「なぜ?」と不安がよぎる。

話は聞いていないが、我々が数十分前に間違えて人の家を訪ねたことかもしれない。

「不審な二人連れが、村に入り込んだらしい。十分気を付けるよう」だったかもしれない。

「しまった」と思った。こういう村は、鳴子が張りめぐらされ、見知らぬ他人がこの土地に入り込むと、皆、警戒するよう情報の伝達が整備されているかもしれない。

お参りして、最終のフェリーに間に合うよう、一路蔵之元港を目指した。

幸い6時のには、間に合わなかったが、長島の夕日を撮りながら港を目指した。






途中、従兄の家に寄ったら、出港まで1時間はある、ビールでもと言って、本物のビールを出してくれた。



断ろうと思ったが、運転は嫁がするし、断る理由を見つけられなかった。





意志が弱い小欄は、ごちになった。気を取り直し、やっと最終のフェリー発着所に着いた。



暑く長い一日は終わった。  


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2016年08月24日

息子の誕生日

昨日は、次男の誕生日で、家族でささやかなお祝いをしようと、イタリアへ出かけた。

久しぶりである。

毎日刺身があればいいと思っている小欄には、たまにはイタリアンも食べたいと思うひそかな期待があった。

マスターが気持ちよく料理を出してくれた。

日中の暑さ、仕事を終えてから飲む生ビールは最高だ。

仕事の能率を上げる為にも休息は必要だと思ふ。

生ハムの塩分が汗をかいた後の体に、力を与えてくれた。「うまい!」





この店の名は「ラ・モト」イタリアンの店である。

マスターと記念ショットを撮らせてもらった。





彼は私が20代の頃、小学生に絵を教えていた時の生徒だった。

彼曰く「自分の料理を通して、地元牛深の力になれば」という思いで、帰って来たらしい。

職種は違うが、牛深を思う気持ちは同じである。

今の牛深を支えているのは、このような人たちがいての事だろう

皆さん、どうか是非一度は食べてみる価値ありです。

あ、公志くん、君に一言いうことを忘れた。「誕生日おめでとう」  


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2016年08月20日

けんちゃん削りぶし、日本制覇へ

私は、5年前にくんせい蒲鉾の不良品(商品としては出せないもの)をどうしたらいいか、悩んでいた。

「一生懸命作った蒲鉾を、人にくれたり、捨てたりしたらもったいない」ということを常に思っていたが、昔冷蔵庫がなかった時代を思い出した。

軒先に吊るし、削って食べていたことを思い出し、蒲鉾の削り節を考案した。

だが、売り先も無し、試供品が冷蔵庫で寝ているだけだった。

それが、KABの「駅前サタブラ」で取材を受け、毎年10月にある、グランメッセ元気フェスタに出店のオファーがあった。

その時まで削り節の名前はついていなかったが、出展者紹介があるという事で、とっさに削り節に命名した名前が「けんちゃんの削りぶしだよくんせいは」だった。



生放送されたが、すぐ後でディレクターから

「皆さんウケてましたよ」ということをニコニコして伝えられた。

じゃ、これでいこうと思った。



削りぶしの袋詰め作業。これが意外と大変で時間がかかる

それから苦節5年、やっと日の目を見ることになった。

イベントや店頭販売でも、10個も売れなかった商品が、「くまもとSASAERUプロジェクト(Facebookページ)」により、8月25日~31日、東急ハンズメッセで100個の注文があった。

9月2日~13日、福岡の博多大丸で、100個。9月14日~20日、横浜高島屋で200個という発注予定が入った。

大将として予想もしなかった伏兵がいたことは、うかつだったが、大変うれしく思った。

その後が問題である。在庫がなく、干した蒲鉾が間に合わない。しかもシンガポールにもいくことになる。

商工会議所がパスポートを取ったと言うではないか。

それに、高島屋が正月のおせちに、当店のくんせい蒲鉾を使うことが決定され、サンプルを送った。

おいおいケンちゃんどうした。今まで「質流れのケンちゃん」「しのぎのケン」「不整脈のケンちゃん」といろいろ名前で呼ばれてきたが、そういう汚名を返上する時が来た。

オリンピックがあっている今、日本の若手選手が、次々にメダルを取っている。

「けんちゃん、お前も江戸で金メダルを取ってこい」

小欄が一番の理解者だ。ガンバレけんちゃん!


   


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2016年08月18日

小欄の夏休み

我々商売人にとっては、盆・正月はかき入れ時だ。

今年は例年になく13日から仕事が休みになった。20年間で初めてである。

それだけ、世の中が不景気なのかもしれない。

だが、我々は毎日配達とか、注文とか、当店に買いに来てくれる人で、盆休みはなかった。

心配していた冷蔵庫の在庫も、残り少ない。ありがたい事だと思った。



8月16日。同級生から花火大会で、飲みに行かないかと誘われ、「ケンちゃんセッティングを」という事で、海彩館にした。

入り口の席だけしか空いてなかったが、それでも我々は盛り上がった。



8時過ぎたら、花火が打ち上げられ、館内も消灯して、花火がより見える様演出してくれた。






フェリーでも、船上での花火をと企画したらしく、フェリーもお客さんでいっぱいだった。



海彩館の下でもいろいろな催しがあり、船上でもハイヤ踊りなどがあり、帰省客の夏の思い出となれば幸いである。




その後、同級生とは、2次会に行き、



小欄もささやかな盆休みと洒落込んだが、午前様で、病を常とする身にもう一つ病を背負う事になったのは、言うまでもない。懲りない男である。  


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2016年08月13日

真の友情

毎日オリンピックのニュースが、テレビを独占している。

日本人がメダルを取る場面は、何回見ても飽きない。

その中で、内村航平選手が、ウクライナのベルニャエフ選手を僅差で、逆転し金メダルを取った。

その後の記者会見で、内村選手に「あなたは、審判から好意的に見られているのでは?」という質問が飛んだ。

だが、ベルニャエフ選手は

「今の質問は無駄だと思う」

「航平は、伝説の人物。若手はみんな夢見ている」と

スポーツ報知によれば、喝采を浴びたという。

小欄も、この手の話は大好きだ。

友を得る。それは、自分も友にふさわしい存在になろうと努める必要がある。  


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2016年08月12日

この暑さには参ってしまう

毎日うだるような暑さだ。

それでも、我々は暑さに耐えて仕事をしなければならない。

外での仕事からすると楽だが、汗、汗、汗の現場だ。

その暑さに、玄関横の冷蔵庫が自動停止しているのに気付いた。

室温5℃設定の冷蔵庫が22℃になっているではないか。

すぐに業者を呼んだ。

中の商品を別の冷蔵庫に移し回復を待った。

室外機のファンの後ろを水で冷やす作業をくり返し行った結果、元の温度に戻った。

しかし、不覚にもその時の写真を撮るのを忘れた。




また、とある水産加工所から、このしろ(コハダ)はいらないかとTELがあり、

「このしろは、あまり原料としては使わないが、お互い捨てるのはもったいない」

ということで、長男を一人向かわせたが、TELで言ってた量よりはるかに多かった。

次に次男も向かわせた。暑いので一刻を争う。

その時の画像がこれだ。



そして今日、冷水機の温度が下がるのが遅いので、また業者さんを呼び、ホースの交換とか部品の洗浄を行った。








蒲鉾屋とは、常に温度との勝負である。

小欄は、貧乏を常としているので、貧乏には耐えることはできるが、この暑さには参ってしまう。

天皇陛下ではないが、体力が低下して、公務を全うすることが出来ない自分がいる。不安だ。  


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2016年08月08日

シンガポールへ進出!

今日、商工会議所を通じて、シンガポールへ商品を出さないかというオファーがあった。



どうもこの手の会議所の案内は、あまり良い事がなかったような気がしている。

いつもそう思ってはいるが、断れない自分がいることも知っている。

牛深の町工場が、国外で自社商品を売る事は、多くのハードルをクリアしなければならない。

彼らは、それを簡単に思っている。

私は、今年、台湾の旧正月に百貨店で、蒲鉾を売らないかということで、コンサルト会社と共に、県庁職員や台湾のバイヤーを交え、試食を持って商談会に臨んだ。

コンサルト会社曰く、県庁の職員は自分達に丸投げしているらしい。

その時の経験を言わせてもらうと、1本200円位の商品を海外で、何千本売れば利益があるのか。

航空運賃、マネキン、試食、助成金が無し。

赤字であることが、お互いにわかり、中止になった。

その時は、ほっとした。

今日は、常温で売れる「けんちゃんの削りぶし」1商品だけだったが、冷蔵ショーケースを借りられることになり、あと3商品が追加されることになった。



ただ不安なことは、添加物の表示。

アレルギーの表示、その国で使用できない添加物。

それらを英語で表示しなければならない。

そのことを彼らは今日知った。

未知の世界である。後は、手探りで前進あるのみ。



ちなみに

「けんちゃんの削りぶしだよくんせいは」は、このように軒下にくんせい蒲鉾を吊るし、約1か月ほどしてから削られるようになる。






この夏、ビールのつまみには最高だ。  


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2016年08月04日

囲碁(斬り捨て御免について)

私は、23才過ぎてから、囲碁を覚えた。

ただ碁を打っているだけの人も多いが、碁盤はいろいろと意味が含まれて作られている。

これ碁盤だが、榧の木の四方正目が極上とされている。



そんな碁盤には手も出ないが、碁盤の足に注目していただきたい。



何かの実に似ているでしょう。

これはくちなしの実です。

碁を脇で見ている人は、口出し無用。すなわち、口を出さない→口なしの意味を兼ねて、くちなしの実の形に作られている。

もし横から助言した人が居たら、斬り捨てても罪に問われないという意味合いがある。

その斬り捨てた者の首を乗せるよう、碁盤の中央には血受皿が彫ってある。




私は、戦争は嫌だが、碁盤の上の戦いは、死ぬまで続けるでしょう。






「碁敵は、憎さも憎き、また懐かしきかな」  


Posted by 貝川蒲鉾店  at 22:52Comments(2)

2016年08月03日

決戦レッドクリフ(赤壁の戦い)パート3

8/1関東のコンビニ(スリーエフ)で、販売が始まった。

我が軍は、勇敢に戦っているだろうか。

3日たった今でも、まだ戦況が伝わってこない。

もう2,3日待ってみるとしよう。

我々は、次の援軍を送るために、雨にも負けず、そして夏の暑さにも負けず頑張っている。

今日の工場内の暑さは33.4℃だった。







湿度も高かったが、窓を開けるわけにはいかなかった。

午前中、急に体がおかしくなってきた。心拍数が上がった。

皆には悪いが、少し椅子に座り、体を休ませた。

目を閉じながら、「もう年かなー」と思った。

時間は待ってはくれない。

この暑いのに、火を焚かなければならない。

47年もこの仕事をやっていると、体は仕事をしながら治していくしかないと、わかっている。

幸い私には、両翼に関羽、張飛がいる。安心して戦いができる。

従業員をはじめ、皆よく頑張ってくれる。

私は幸せ者だ。

  


Posted by 貝川蒲鉾店  at 23:24Comments(0)