2021年06月25日

「お父さん、オレの奨学金を使い込んでくれてありがとう」

6月の上旬、1本のTELがかかってきた。高校の時の恩師からだった。
「謙ちゃん、俺もとうとう文明人の仲間入りしたヨ」と、続けて、「実はガラケイからスマホに変えたんだヨ」と、えっあれ!死ぬまでガラケイでいいと言ってた人が、とうとうケツ割ったか!
そういえば、オレの携帯も液晶画面がくすんで見えずらく、写真も満タンで、どうしようもなった。ガラケイで行くかスマホに変えるか迷っていた。
そして6/18、ついに小欄もスマホに変えてしまった。
人類にとっては小さな一歩だが、小欄にとっては大きな一歩だった。
昨日スマホに変えたことを報告した。「今日は試運転にかけてみた。あんたには負けられんからなァ」と言って二人で大笑いした。
『マイマガジン』というコーナーがある。そのコーナーに、父の日を前に奨学金を使い込んだ亡き父へ「お父さん、オレの奨学金を使い込んでくれてありがとう」という見出しを見つけた。
父の日の20日に合わせ、いわて銀河鉄道の盛岡と二戸駅の構内にインパクトの強いポスターが張り出され、話題を呼んでいる。
2年前に亡くなった父親への思いが込められている。33歳の息子はその奨学金を父親は何に使っただろ、ギャンブルはしないし、不思議に思っていた。するとパソコンを買ったり、高額な農機具を買ったらしい。奨学金も今は完済し、息子も本心から親父を憎んではいないようだ。文面からうかがえる。
それよりも、今まで育ててくれた今は亡き父親への感謝の気持ちが伝わってくる。
ところがである。ここにも、もう1人息子の奨学金を使い込んだ父親がいる。
この息子は「使い込んで有難う」なんては絶対に言わない。
「使い込んでタダで済むと思うなよ!」と言わんばかりに取り立てが厳しい。後9年は払い続けなければならない。きびしーい!
私も2年前に死んでおけばよかった。そんな父親でも長男夫婦が「父の日」にとシャツをプレゼントしてくれた。
嫁と次男は居酒屋「ハート」で一席設けてくれた。



もうすぐ生まれてくる子供の名前で話は盛り上がった。帰りは7時半ごろだったが、外はまだ明るかった。



酒場放浪記なら、まだ明るいので、もう二、三軒パトロールして帰りましょうかというところだが、こういうご時世だからそうもいかない。
今年も無事、父の日を迎えることが出来たが、来年もと言うと
「明年、この会誰か健なるを、いずくんぞ知らんや」  


Posted by 貝川蒲鉾店  at 22:01Comments(1)

2021年06月09日

アマビズとるろうに謙ちゃんの道場破り

正岡子規に”6月をきれいな風の吹くことよ”という句がある。
梅雨の中休みだろうか、その句のようにさわやかな天気が2日続いている。

6月4日、天草信用金庫の人の紹介でアマビズのセンター長、小田さんが来店された。天信からも2人来られた。



前センター長の内山さんが、副センター長の頃、このブログを勧められた。ちょうど次男も大学を卒業して家業についた頃だった。
もう10年近くになるだろ。しかも現在進行形である。
私が文を書き、次男がパソコンで編集してくれる。彼がいないと、このブログは出来ない。ファンもいて下さり、記事に対してのコメントが載っている時はとてもうれしい。これからもよろしくお願い致します。

さて、本題に戻って、当店の問題は5,6,7月と蒲鉾が売れないということを天信さんに相談したら、「6月4日にアマビズのセンター長の小田さんが牛深に来られるから相談されたらどうですか」と言ってくださった。
小田さんとは、まだ面識がなかったので、ちょうどよかった。
販路拡大、新商品の開発、他店とのコラボなどで話は盛り上がった。これからどうなるか、乞うご期待!

毎月第一日曜日は、日本棋院天草支部の月例会になっている。3月までは第一土曜日が月例会になっていた。そしたら理事会で、第一日曜日にしたら、床屋さんも休みだからどうだろうという意見が出て決まったらしい。いつもの行きつけの床屋さんに報告したら、じゃ行かんばいかんなぁーとの事で、5月から参加するようになった。
6月6日日曜日当日、朝、小川抜刀斎殿と二人で行くつもりだったのだが、8時過ぎ、吉田亭の吉田八宝斎殿からTELが有り、「俺も乗せていってくれんとやぁー」と。前日までは行かんと言っておられたのだったが、寂しかったんだろう。
「八時四十分には出るから、8時半までには来るように!」と言った。
小川抜刀斎殿、吉田八宝斎殿、それにるろうに謙ちゃんの3人で道場破りに行くことになった。

着いてみると、天草支部の猛者が待ち構えていた。牛深からも堀田さん、野田さんの2名も来ておられた。牛深勢はみんな六段である。
会費は弁当付きの1500円。牛深同士はあたらないよう、くじ引きで最初に牛深勢がくじを引いた。対局前に世話役の松岡さんが「この会館の碁会で参加者が20名を超えたのは、10年振りです。」との挨拶があり、大変喜ばれていた。
私の初戦の相手は、天草名人も何期かタイトルをもっておられた横山さんだ。



「ありゃー、初っ端から強敵とあたった。」と思った。
激戦の末、私の白番10目半勝ち。2回戦も中押し勝ち、「オッ今日は調子がいいぞ」
3回戦はちょっと待てだったので昼食の弁当を食べた。
これがいけなかった。腹がいっぱいになり、気が緩み、勝っている碁を負けてしまった。
小川抜刀斎殿もしかり、惨敗である。



吉田八宝斎殿は、1勝4敗、先月は全敗と来るたびに袋叩きにあっている。
名前を、冷え田八宝斎殿に改めなければなるまい。



初めて打つ人も多く、勝っても負けても楽しいのが囲碁である。
我々ももう1度腕を磨きなおし、リベンジに来月も参加しようと心に誓う梅雨の夕暮れだった。  


Posted by 貝川蒲鉾店  at 21:52Comments(2)