2021年10月28日

「招かざる客」

「天高く妻肥ゆる秋」「ん?」
やっと秋らしくなってきた。「どうにもならぬ裏の柿の木、どうにもならぬ他人の奥さんときたぁー」とテキ屋の口上にあるが、その今までならなかった裏の柿の木に今年は実がなった。

「招かざる客」

毎年奈良の友人から、柿が送られてきていた。その柿の種が自然に目を出したんだろう。もう10年以上経ったかもしれない。このブログでも何回か友情の柿の木で載せてある。
それが今年は6個だけ食べられるほどの大きさに育った。
立派な柿ではないか、早速神様と仏様にお供えした。

「招かざる客」

我々も食べた。甘くて美味しかった。奈良の友人に感謝!

もう一つ、貝川蒲鉾店の秋の風物詩、ボラがやって来た。
カラスミを取った後のボラが毎年この時期になると運ばれて来る。

「招かざる客」
「招かざる客」
「招かざる客」

これが来ると、当店も年末に向けての仕事の臨戦態勢に入る。

10月から県の緊急事態宣言も解除され、河浦の天空の碁会所も、開催されることになった。
やっと碁が打てるようになった。何ヶ月ぶりに皆さんと再会した。皆さんも碁が打てるようになって、安堵したのか、どの顔も笑顔だった。

「招かざる客」
「招かざる客」

10/25、月例会があった。皆さん強くなられていて、ボコボコにやられた。小川抜刀斎殿と二人、やっとのことで牛深へたどり着いた。2,3年前からすると、皆さん腕を上げられた。うれしかぁー。

そんな中、工場に「招かざる客」が現れた。
次男と留守番していた時のことだった。俺は机でうたた寝、次男は、スマホをいじっていた。すると椅子の下を黒い小さな影が工場の中へ入っていた。二人とも「猫だ!」と直感し、工場の中を探したが、見つからなかった。外に出て行った気配はない。
「玄関を開けとけば、その内で出ていくよ」と言って、しばらく開けていた。翌日、次男とデスクワークをしていると、次男が肩を指でつついて、後ろを見ろと言う仕草をした。振り返ってみると、小さな黒っぽい猫が、風呂場の脱衣所のところから、こちらを見ていた。
「アッ、こいつ出て行ってなかったなぁー」と思って、追い出そうと思ったが、子猫だし、うちにも生まれたばかりの赤ん坊がいるから、可哀想だと思い直して、蒲鉾と牛乳を小皿に入れて出してみた。

「招かざる客」

蒲鉾は食べた。しばらくして、工場の中の方へ行き、大きな声で鳴き始めた。親を呼んでいるのだろう。
外から、親がすぐやってきた。そして出て行った。

「招かざる客」

めでたしめでたし。で、良かったのだが、しばらくして次男が呼びに来た。
「こっちへ来て」と行ってみると、そこには空になった塩袋の上に猫のウンチとショウベンがしてあった。「クソーッ恩を仇で返しやがって」といくら怒っても、後の祭りだった。

もう一人、珍客が来た。皆さんこの写真は何と思いますか。

「招かざる客」

これは「サソリモドキ」といって、牛深市の天然記念物に指定されていたやつです。生きているのを見たのは、小学生の時以来だ。牛小の前の墓地あたりに生息していた。それが何で、工場の中にいるんだろう。グロテスクであまり気持ちのいいものではない。トカゲとか蛇類は大嫌いだ。

でも、いつ来ても嬉しい客もいる。
この頃、仕事をする度に、工場見学に来る、孫娘だ。

「招かざる客」
「招かざる客」
「招かざる客」
「招かざる客」
「招かざる客」
「招かざる客」
「招かざる客」

笑い顔を見ると、癒される。寝てるか泣いているかだが、泣き出したら、火が着いたように大声で泣く。家族全員と従業員とで、おいさめするのだが、手に負えない。

「招かざる客」

この頃は、甘えるタイミングや、泣くタイミングを心得、知恵も少しずつついてきている。
泣く子と地頭には、勝たぬ。



Posted by 貝川蒲鉾店  at 20:31 │Comments(1)

この記事へのコメント
貝川家の宝物は、周りの皆さんに見守られて大きくなりますね(^-^)
ツムギちゃん、沢山可愛がってもらってね
Posted by あひるちゃんあひるちゃん at 2021年10月29日 08:28
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