2021年01月09日

「こいつは春から縁起がええわい!」

遅くばせながら新年明けましてお目出とうございます。
今年も拙い小欄とお付き合い願えれば光栄です。

昨年10月から、ドクターストップがかかり、酒、ビール、焼酎を一切飲まなかった。
12月14日の受診でやっと数値が平常値近くまで下がり、安堵している。その間、ブログを書く気力もなく、生きる屍同様であった。
♪希望という名のあなたをたずねて~♪岸洋子の「希望」をご存じの方は多かろう。どこかの政党の話ではなく、今の時代にしっくりくる替え歌を一つ。
♪脂肪という名のあなたを減らしに遠い町へとまた医者に行く♪
作者は肥満か、それが引き寄せる病気で、医者にかかる人に違いない。
11月14日の世界糖尿病デーは各地で啓発活動が行われた。「全国1000万人以上」脳梗塞や失明にもつながる怖い病気だが、適切な食事や軽い運動で防げるいうから、日頃の心掛けが大切であるらしい。
先の替え歌はこう続く。
♪あなたは昔の私の思い出ー。大食いの夢ー、初めてのLー。けれど、私がスリムになった日に、黙ってどこかに立ち去ったあなたー。いつかあなたにまた会うまでは、私の腹は段差のない腹♪
フルコーラスを記した。腹をさすりつつ生活改善を誓った。

さて現実に戻ろう。
正月は長男夫婦も来て、みんなで正月料理を食べた。お屠蘇に新潟の八海山と、宮城の浦霞を傍らに添えた。

「こいつは春から縁起がええわい!」
「こいつは春から縁起がええわい!」

みんなお屠蘇を一杯ずつ飲み終え、飲み会になった。
まずは年末にお歳暮でもらった数の子から頂いた。八海山を合わせる。
久々の酒だ。干ばつで枯れかかっていた木が、3か月ぶりの雨が降って生き返ったようだ。体のすみずみまでしみわたる。やはり酒はうまい!
二杯、三杯目になると、悪魔がささやく。「ケンスケ、なぜこんなにうまい酒をやめようとするんだ」と、それに答えるもう一人のケンスケがいる。
「おさらばや、もう、しらふの人生とはおさらばや」相変わらず意志の弱い男であった。

1月3日、家族で初詣に行くのが恒例になっている。

「こいつは春から縁起がええわい!」

次男と工場に行き、初荷があったので、それを出してから、神社に向かったのだが、肝心な嫁を乗せてくるのを忘れた。
神社近くになって、嫁からTELが入る。「しまったー嫁を乗せるのを忘れた。」神社だけに後の祭りであった。
神社の中ですごい剣幕でまくし立てられた。
次男も私も慣れているが、神主さんは、目が点になっておられた。
お祓いが済み、みんなでおみくじを引いた。

「こいつは春から縁起がええわい!」
「こいつは春から縁起がええわい!」

嫁の後で引こうと思っていたので、先に引かせた。嫁は小吉、俺は大吉だった。
いくら腹が立っても、神前では控えないとこういうところに差が出てくる。
それに朗報が入る。長男が「今年じいちゃんになるヨ」と教えてくれた。歌舞伎役者じゃないが、大見えを張ってみるかー。
「あっ、こいつは、春から、えんぎがええわい!」



Posted by 貝川蒲鉾店  at 21:09 │Comments(0)

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