2020年06月11日

剣菱と言う酒

雨、雨、降れ、降れ母さんが、蛇の目のミシンを買いましたー。
いよいようっとおしい梅雨に入った。雨は嫌だが、雨が似合う花がある。紫陽花だ。

剣菱と言う酒

花言葉は、色が変わることから、「浮気」だったような気がする。
井上ひろしの「雨に咲く花」は、小欄のレパートリーの1つだ。
今日は酒のうんちくについて語ろう。

沖縄に、泡盛という度数の強い酒がある。度数計がなかった昔、どのようにして40度とか60度とかを計ったのだろうと疑問がわく。
一節によると、長い柄の先にオチョコみたいのがついていて、それで瓶から酒を汲み出し、瓶の上から垂らし、泡の立ちかたで、度数を決めていたらしい。なるほど、頷けるが、定かではない。
もう1つ、日本酒の銘柄は数多くある中で、私の工場に置いてある酒で、剣菱という酒について少し語ってみよう。

剣菱と言う酒

話は、50年も前に遡るが、友達が土産に1本酒を買ってきてくれた。「謙介飲んでみろ、うまい酒だぞ。」銘柄を見てみると、剣菱と書いてある。飲んでみる。ルパン三世の五右衛門じゃないが、「うまい酒だ!」友達が言うには、当時、剣菱は日本の名酒の10本の指に数えられていたらしい。
牛深の酒屋をみんな回ったが、1本も置いてなかった。仕方がないので、宮崎酒店の店主に頼んで、取ってもらったことがあった。
そんな苦労して手に入れている話を聞き、佐賀の知人が、木箱で10本送ってきてくれた。
友達にも分けてやったが、いやというほど飲んだ。今はほとんど剣菱は飲まない。工場にある剣菱は、神様用である。

さあて、本題にはいろう。この剣菱の商標だが、私は、剣菱というくらいだから、刃か槍の先をイメージしてあると思っていた。そうじゃないらしい。
実は女性自身をイメージしたデザインだそうだ。
1ランク上の「黒松剣菱」という特級酒がある。

剣菱と言う酒

それの商標には松の木が数本、槍先の上部に植えてある。それをイメージしながらジーと見ていると、卑猥だが、そう見えてくる。目から鱗だ。後は皆さんの想像力にお任せしよう。


笑いは百薬の長
第6話、剣菱は下の方にカタカナで左からケンビシと書いてある。

剣菱と言う酒

ある大学のサークルの飲み会で、酒が切れたので、新入生の女子大生に先輩が、「この酒をひとっ走り行って、買って来てくれ」と、剣菱のラベルを見せた。「わかりました。」と言って酒屋に向かった。
「ごめん下さーい」「ハイ、何でしょう」「シビンケを1本ください」

第7話、ある男性登山家が山に登っていた。霧が出てきたので、下山していたら、足を滑らし、滑落してしまった。
幸い途中の木の枝につかむことが出来、転落はまぬがれた。
下を見ると、断崖絶壁、落ちたら命はない。
男は大声で「助けてくれー誰か助けてくれー」と叫んだ。だが、シーンとして何一つ音はしない。また男は大声で「助けてくれー、誰かいないかー」と叫んだ。するとしばらくしてから、天の方からおごそかな声が聞こえてきた。「私が助けてやろう」と。
すると男が「ありがたい、どこのどなた様か知りませんが、助けてください。」
天の方から、「その前に、あなたは神を信じますか?」と聞いてくる。
男は「あぁー信じます。信じます。助かるのだったら誰だって信じますよ」と。
天の声「では、もう一つ、あなたは私に身も心も委ねることが出来ますか。」男「全てを委ねます。」
天の声「じゃ、私の言うとおりにしてください。」男「わかりました。何だって従います。」
天の声「じゃ、まず木の枝をつかんでいるその手を放しなさい」と、しばらくして男は「他に誰かいないかー」と叫んだ。

こうやって、ブログを書いた後、酒を奏で肴をつまびき、解放感に包まれる。このひとときがたまらない。
剣菱と言う酒







Posted by 貝川蒲鉾店  at 21:06 │Comments(1)

この記事へのコメント
半世紀くらい昔の酒屋で1升瓶を半ダース?だったか容れてある業務用木製ケースを見かけたことがあります。
物持ちが良いのか戦前から使われているものらしく、カタカナ右書きで「シビンケ」とはっきり書かれてありました。
Posted by シビンケ at 2023年10月27日 02:58
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