2020年05月13日

母の日と誓文払い

「誓文払い」という陰暦10月の行事がある。
かっては、色町の遊女が商売の駆け引きで、客に嘘をついた罪を神仏に詫びた。お祓いを済ませ一安心、また1年の間、手練手管の嘘に身を任せたという。
小欄は、神仏に詫びるような罪はないが、我が家には「山の神」という怖い神様がいる。5月10日の「母の日」をうっかり忘れていた。1日前に気付いたからよかったが、慌てて「ちゅうぼう隆」に予約を入れた。毎日、朝昼晩の食事の準備、洗濯、仕事の手伝い、売り出し、銀行関係はては、布団の上げ下げまで、体の休まることはない嫁の、その労をねぎらって、何一つしない罪滅ぼしにちゅうぼう隆で一席設けた。
いつも賑わっていたちゅうぼう隆だったが、コロナの影響で、我々だけの貸し切りであった。どこも大変だった。
若嫁からは、カーネーションが届いた。みんなでお母さんありがとうの乾杯。

母の日と誓文払い
母の日と誓文払い
母の日と誓文払い

母の日を無事済ませて一安心、また1年の間、囲碁や真珠会社の修行に身を任せるこの男は、どこか色町の遊女に似てないでもない。
お籠り生活が続いている人の少しでも慰みになればと、今日から少しだけ笑える噺を書いていきたいと思う。

笑いは百薬の長(その1)
「駅通便」や「飛脚便」などいくつかの案の中から、「郵便」という呼び名を選んだのは、郵便制度の父、前島密(ひそか)である。
今では知らぬ人のないこの言葉に戸惑った人もいたらしい。
街角のポストに書かれた「郵便」の文字を「タレベン」と読んだ人が居た。「タレベン」の横には「差入口(さしいれぐち)」と書かれた穴がある。
これをじっと眺めていた人いわく、「日本人には差入口の位が高すぎやしないかと」制度ができて間もない1872年(明治5年)の東京での実話である。



Posted by 貝川蒲鉾店  at 22:01 │Comments(1)

この記事へのコメント
家族に祝ってもらって奥様のうれしい気持ちが伝わりました(*^-^*)
笑いは百薬の長、ちゃんと理解できましたよ(笑)
楽しいのが一番♬
Posted by あひるちゃんあひるちゃん at 2020年05月14日 08:27
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