2019年07月18日

整形外科放浪記(完)

江戸時代の川柳に、だれが詠んだかわからない不詳の句がある。
「寝ては覚め、覚めては喰ふ、世の中に、死んでみるのもまた余興」
すごい人がいたものだ。私はまだそこまでの悟りは開いていない。

7月1日、済生会病院に行く。この日は嫁に運転してもらった。
済生会は5年ぶりである。2回の不整脈の手術をして、完治している。
またこの病院を訪れるとは、夢にも思っていなかった。
脳神経外科の前で名前を呼ばれるのを待った。

整形外科放浪記(完)
整形外科放浪記(完)

「貝川さん、中へお入りください」と呼ばれ中に入った。
先生が椅子にドーンと座っておられる。「アレーどっかで見たような人だなー」と記憶をたどる。「あっ、財津一郎を若くしたような先生だ」と心の中で思った。先生の説明が始まる。

「良性の脳腫です。」頭と脳の間に3.5㎝の水が溜まっているとのことだった。
「ワァー良かった。脳腫瘍じゃなくて」一瞬安堵した。
さらに続く、「これは手術しないと治りません」と。
「入院の日数は、どれくらいかかりますか?」「10日はかかります」
「今は盆前で仕事が忙しいので、盆が終わってからできませんか?」
「大丈夫です。急ぐ必要はありません。来年でもいいです。でも足元には気を付けて、躓いたり、こけたりして骨折しないように注意してください。」とのことだった。
盆過ぎにもう一度造影剤を入れて、MRIを撮ることが決まった。その後手術の日程が決まるだろう。
診察室を出ようとドアに手をやったら、後ろの方で、「ピアノ打ってちょうだーい♪」という声が聞こえたような気がする。

ちなみに風呂場の下血事件は、1週間の間に熊本を往復3回もして、座りっぱなしで元々痔病を持っていたのだが、酒を飲んだことで爆発したんだろう。
その後出血もしていないので、心配していた大腸ガンや直腸ガンではないだろうと思う。

歳も70歳くらいになると、体のあっちこっちに病魔がはびこる。
皆さんも体の異変を感じたときは、いち早く大きな病院で見てもらうことをお勧めします。
当店は今「私がもし死んだら」というシミュレーションのもとで、くんせいの作り方、調味のレシピ、帳簿、等々、2人の息子たちがやっと本気で取り組んでくれだした。
病気はつらいがこのことが一番うれしい。
つたない放浪記、4編でしたが、皆さんにはご心配をお掛け致しまして誠にすみませんでした。
また多くの人に小欄を見ていただき、ありがとうございました。

アイシャルリターン  整形外科放浪記 完



Posted by 貝川蒲鉾店  at 23:27 │Comments(1)

この記事へのコメント
良性で良かったですね!
奥様も安心なさったと思います。
健康一番でお仕事頑張って下さい(^^)
Posted by あひるちゃんあひるちゃん at 2019年07月19日 22:55
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