2016年08月20日

けんちゃん削りぶし、日本制覇へ

私は、5年前にくんせい蒲鉾の不良品(商品としては出せないもの)をどうしたらいいか、悩んでいた。

「一生懸命作った蒲鉾を、人にくれたり、捨てたりしたらもったいない」ということを常に思っていたが、昔冷蔵庫がなかった時代を思い出した。

軒先に吊るし、削って食べていたことを思い出し、蒲鉾の削り節を考案した。

だが、売り先も無し、試供品が冷蔵庫で寝ているだけだった。

それが、KABの「駅前サタブラ」で取材を受け、毎年10月にある、グランメッセ元気フェスタに出店のオファーがあった。

その時まで削り節の名前はついていなかったが、出展者紹介があるという事で、とっさに削り節に命名した名前が「けんちゃんの削りぶしだよくんせいは」だった。

けんちゃん削りぶし、日本制覇へ

生放送されたが、すぐ後でディレクターから

「皆さんウケてましたよ」ということをニコニコして伝えられた。

じゃ、これでいこうと思った。

けんちゃん削りぶし、日本制覇へ

削りぶしの袋詰め作業。これが意外と大変で時間がかかる

それから苦節5年、やっと日の目を見ることになった。

イベントや店頭販売でも、10個も売れなかった商品が、「くまもとSASAERUプロジェクト(Facebookページ)」により、8月25日~31日、東急ハンズメッセで100個の注文があった。

9月2日~13日、福岡の博多大丸で、100個。9月14日~20日、横浜高島屋で200個という発注予定が入った。

大将として予想もしなかった伏兵がいたことは、うかつだったが、大変うれしく思った。

その後が問題である。在庫がなく、干した蒲鉾が間に合わない。しかもシンガポールにもいくことになる。

商工会議所がパスポートを取ったと言うではないか。

それに、高島屋が正月のおせちに、当店のくんせい蒲鉾を使うことが決定され、サンプルを送った。

おいおいケンちゃんどうした。今まで「質流れのケンちゃん」「しのぎのケン」「不整脈のケンちゃん」といろいろ名前で呼ばれてきたが、そういう汚名を返上する時が来た。

オリンピックがあっている今、日本の若手選手が、次々にメダルを取っている。

「けんちゃん、お前も江戸で金メダルを取ってこい」

小欄が一番の理解者だ。ガンバレけんちゃん!


 



Posted by 貝川蒲鉾店  at 23:07 │Comments(0)

上の画像に書かれている文字を入力して下さい
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。