2015年10月28日

封印されし、トランペット

父が20歳くらいに、オーダーメイドのトランペットを買った。
既製品を買ったほうが安いが、どうせならとYAMAHAに頼んで作ってもらった。
高いものを買うと、それに合った実力がないといけないと思い、さらに練習をするためである。

しかし平成の不況の時、我が社も商売が思うようにいかない頃があった。
商売に専念し、趣味の囲碁・音楽を断ち切るために、従兄に碁盤と特注のトランペットを預けた。

その後、何とか会社を立て直すことができ、今年の4月に碁盤。10月にトランペットを手元に戻すことができた。

これがそのトランペットである。
封印されし、トランペット
封印されし、トランペット


そして今日、そのトランペットを吹いてみた。
トランペットも、父が吹いてくれるのを待っていたかのような音色がした。
その音色を聴いたとき、懐かしい気持ちと、若かりし時を思い出した。
もう吹けることもないだろうと思っていたので、感無量だった。




Posted by 貝川蒲鉾店  at 22:30 │Comments(0)

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